環境関連SOFA規定(新設 2001.1.18) (PDF)
韓米地位協定は1966年の締結から二度の改定(1991.2 2001.2)を経て現在に至っています。
特に、2001年の第二次改定では「環境条項」が新設されたという点で高い評価が流布されましたが、実態は本協定を改定するのではなく合意議事録を付け加えて特別了解覚書を新設するなど、「絵に描いた餅」との批判が強いのも事実です。
まず、「環境管理基準(EGS)」(日本の場合は(JEGS)と呼ばれる)の内容に於いて、『・・・関連する合衆国の基準及び政策と駐韓米軍を害することなく・・・』との部分は何を意味するのか、JEGSでは『・・・適用可能な合衆国の基準、日本国の基準又は国際約束の基準のうち最も保護的なものを一般的に採用する・・・』 となっているにも関わらず、韓国の場合は『・・・大韓民国内で一般的に執行され適用される大韓民国の法令の中で、より保護的な基準を参照して継続開発され・・・』とトーンダウンしているのは何故なのか、大きな疑問が湧いてきます。
次に、これは日米地位協定と同じく、肝心な具体的対処になる度に「合同委員会」が登場し、結局は非公開が原則の合同委員会を通して処理するという不透明さが滲み出ています。
更に、これは日本の場合と同様に、環境汚染が生じた場合の対処に際して『・・・人間の健康に対する周知且つ切迫して実質的な危険を招来する汚染・・・』と、わざわざ曖昧さを明示している点です。これは、英語文の (KISE : a known,imminent and substantial endangerment) を恣意的に解釈できると批判せざるを得ません。事実、韓国では米軍基地の浄化問題に際して、頻繁に取りざたされています。
原文の出典(駐韓米軍犯罪根絶運動本部) → http://usacrime.or.kr/doku/doku.php?id=sofa:%ED%99%98%EA%B2%BD_%EA%B4%80%EB%A0%A8_sofa_%EA%B7%9C%EC%A0%95
韓米地位協定(SOFA)の問題点 (学習会用:PowerPoint)
国際法の観点でみた韓米SOFAの全面的な改正方向
李長熙
「不平等なSOFA改正国民連帯」常任代表 韓国外国語大学名誉教授
在韓米軍地位協定等について (PDF)
全編 → https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_1000451_po_022015.pdf?contentNo=1&alternativeNo=